体験版を終えたので感想を書いておきます。
トータルで言うと圧倒的によかったです。本編楽しみです。
よかった点
マスクデータの開示
最近のサガはこれを重視している感じがありますが、本作も装備の耐性や敵HP残量、敵の弱点(一度弱点を突いて以降)などが見えるようになっています。
マスターレベル(味方全体での武器・術レベル)や敵レベルなんかも見れる。えらい。
あと、敵がヤバい攻撃をしてくるときは前兆がある。
ここは本当に重要で、サガは要素の多いゲームなので、そこが見えなくなっていると「よくわからんし適当に強い攻撃使えばいいや」ってなりがち。
情報が見えるので、きちんと考えて戦うぞというモチベーションがあります。
チュートリアル
リメイク版は段階的にチュートリアルが入るので、非常にわかりやすくなっています。
とはいえ決して簡単になったわけではなく、難易度オリジナルなら普通にテレーズがよく死ぬ感じになっています。不親切と難しいは別物ですからね。
また、ジェラールも最初は何をやっても弱い状態からはじまって、ファイアーボール習得後はそれがアイデンティティになるデザインもよいと感じました。
ジェラール自身は弱いものの、他に火の術法の使い手がいない&敵に火属性弱点が多い、という二点で役割を持てるようになっているのが巧妙。
設定上のジェラールの弱さと、ゲーム的に役割を持てるという両者のバランスを上手く取っていると感じました。
グラフィック
グラフィックといっていいのかはわからないですが、街やダンジョンの3Dモデルがよかった。
おれはアバロンを歩き回ってるぜ感がすごかったです。あと今回MAP上でジャンプできるので、レオン皇帝が謎にぴょんぴょんしまくってて最高でした。
建物の構造もオリジナル版とは変わっていて、これはこれでいいなという感じでした。ダンジョンも全然構造違うので、緊張感あった。
セリフ修正
「あの女魔道士〜」が「あの魔道士〜」になっていたり地味に不適切発言が直ってるのよかったです。
まあ、その後「あの女ギツネめ」とかは言ってるんですが、ここはジェラールくんマジギレタイムなのでやむなし。
キャラクターの演出
3Dになったせいか、いろいろ演出が入っています。
ジェラールの疲労を気遣うテレーズとか、ヴィクトールの仇討ちに行くときにジェラールの部屋に入るのを躊躇うレオンとか。セリフ外のこういう演出いいですね。
そういえば今回、テレーズが謎に水の術法持ってます。
判断に迷う点
エンカウント
画面が3Dなせいか、敵から逃げ回るより、先制で殴りかかって倒してしまった方が探索が楽に感じました。
ここはオリジナルとプレイ感が異なり、賛否あるかもしれない。
セーブ
今回セーブポイント制になっています。どこでもセーブできないので、むしろオリジナル版よりむずいまである。
一方で回復ポイントもあったりしてます。これは便利(ただ1回使うと消えるので、回復ポイントを拠点に探索とかはできない)。
セーブがポイント制なのはシステム上の都合か、はたまた有名なラスボス詰み対策か……。
微妙だった点
イベント戦闘について
体験版の範囲だと、OP中の戦闘、ヴィクトールVSクジンシー、クジンシーがレオンにソウルスティールを使う、の3箇所についてです。
これらはオリジナル版では普通にイベント戦闘が入るのですが、リメイク版ではムービーとなっています。
一応、ソウルスティールに関しては画面上に技名のウィンドウが出たり、LP0の表記が出たりと戦闘っぽい演出にはなっているのですが、通常の戦闘画面とは別扱いとなっています。
たしかにここをムービーで見たかったという気持ちもなくはないのですが(実際かっこよかった)、同時に「戦闘パートがゲームのシナリオから独立している」というように見えてしまい、そこが残念ポイントです。
陣形について
これはシステム的な意味での陣形についてではないのですが、戦闘画面が基本的に攻撃する側とされる側の二人しか表示されないので「この陣形で戦っているんだ!」というのをイメージしにくいと感じました。
一応、他の人物がいるはずの場所(演出で人物が見えなくなっている)は青い謎の光が出てるのですが……。
陣形の見た目がよくわからんのは3Dになってからずっとだろ、という話もあるのですが、ロマサガ2は陣形システムが初出であり、シナリオ上でもレオンが言及するなどそれなりに存在感のある概念なので、そこが見えにくいのは残念でした。