2023年クリアした新作ゲーム

2023年に発売されて、かつクリアしたゲームについて感想を書きます。

4作品やりましたが、いずれも神ゲーと言っていい面白さでした。特にラスボス戦が4作品ともよかった。

4作品ともシリーズの新作ですが、過去作をやっていなくても問題なく楽しめると思います。

ファイアーエムブレム エンゲージ(2023/1/20)

システムがシリーズで最も面白いと思います。

キャラに紋章士と呼ばれる強力なキャラを合体(エンゲージ)させて戦う、というのが本作の基本的なシステムです。

これがゲーム開始時から使えるので、最初から派手な戦闘が楽しめます。

キャラと紋章士はそれぞれ別ベクトルの強みを持っていて、その掛け合わせで様々な戦い方をすることができます。単純に「強い紋章士をつけたら、誰でも強い」というわけではないのが面白いところ。

私は3周遊んで(DLC以外の)全キャラを使ってみましたが、全く使えないというキャラは1人もいませんでした。「このキャラは単体だと微妙だけど、あの紋章士と組み合わせたらめちゃ強い!」みたいなのが探せばどんどん出てくるのがとにかく楽しかった。

3周しても全く飽きることがなく、4周目もやる気まんまんです。

ストーリーには賛否ありますが、個人的には及第点といったところです。

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(2023/5/12)

4作品の中で、これだけ直接的な前作(ブレワイ)の続編になります。が、驚くほど前作への言及がないので前作未プレイでも全く問題ないと思います。

独自性の高いゲームなので、勝手がわかるまで時間がかかりますが、わかってしまえば最高に楽しい。じわじわ楽しくなってくるタイプのゲームだと思います。

ブレワイを全体的に親切にしたようなゲームですが、「あまり変わってないな」という印象はまったくありませんでした。

というのも、「道具を作れる」「空を移動できる」という2つの新要素が大きくゲーム体験を変えているからです。

ゲーム中の仕掛けは想定解らしいものがありつつも、自作の道具でむりやり突破することも許される懐の深さがあります。他の人の動画を見ていても「これでいけるんかい!」みたいな発見があって楽しい。

そして空の移動は単純に「空飛ぶ乗り物があります」というわけではなく、超々高度からのスカイダイビングを繰り返して目的地に向かう、といった趣があるものになっています。この主人公には恐怖という感情がないのか、というくらい落ちたら死ぬようなギリギリの空の旅を楽しめます。

そもそもチュートリアルの段階でくどいくらいスカイダイビングの練習をさせられるので、おそらくこの「不自由な空の旅」が本作の最大の特徴なんじゃないかと思っています。最初はビクビクしながらダイブしていたのが、だんだん「これ地上から行くよりダイブしたほうが早いな」みたいに軽率にダイブを繰り返すようになります。

FINAL FANTASY XVI(2023/6/22)

PS5のゲームをしているな、という気持ちになれるゲーム。

とにかく他のゲームでは味わえないようなゲーム体験がありました。

ぼーっと遊んでいるだけで最高の体験ができる、という意味で遊んでみる価値はあると思います。

プレイヤーの操作がゲームの進行に影響するのは概ねバトル(アクション)と、その前準備(ビルド)に限られます。アクションには興味が持てないが、かといって自分の操作でクリアを勝ち取れないのは嫌!という人には向かないかも。バトルは自動化オプションがあるので、クリアできればなんでもいいんだという人は安心してください。

あくまで操作がゲーム進行に影響するのがバトルまわりだけ、ということなので普通にいろいろ動き回れるし自由度は高いです。いわゆる「ムービーを見ているだけ」なゲームではない。

これを「好き勝手動き回っても最高の状態になれる」ととるか「結局何をやっても同じ」と取るかは人によりそう。

世界観やキャラはかなりよく、いわゆるサブクエストもキャラの掘り下げ的な面が強く「おつかい」感はありませんでした。一方でストーリーはガバガバで「結局主人公が無双して終わり」みたいなノリが少なからずあるのでそこも気になる人は気になりそう。

個人的には「世界観やキャラはかなりよく」という部分で満足していて、ストーリーのガバガバさはそんなに気になりませんでした。ストーリーがガバガバなのはFFではよくあること。あと演出がとにかく派手なんで、やってることは単純でも「なんかすごいことになった」という気持ちになれる。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(2023/8/24)

没入感がすごいゲーム。

画面に登場するのはロボットだけで、登場人物との会話が通信を介して行われるため声や言い回しで人となりを想像することになります。そして、喋らないタイプの主人公。

これらが「最新のゲーム映像」と「小説を読んでいるような没入感」を両立させていました。作品世界に入りこめた、という意味では4作中これが一番かも。

ゲームはビルドを組んでミッションを攻略していく、というもの。機体や武器の動きがいちいちかっこよく、いろいろなビルドをして動かしてみるのがとにかく楽しかった。

アクションゲームなので1周あたり比較的時間がかからないのも魅力。私は長いゲームを1周するより、そこそこのボリュームのゲームを何周もして色々な攻略法を試すのが好きなので。

一部のミッションが異常な難易度をしているのが欠点。特にストーリー上「難しい」とされているわけではないのに、めちゃくちゃ難しい(というよりストレスが溜まる)ものがいくつかありました。これらがこのゲームの数少ない、しかし看過できないマイナスポイントです。今後のナーフに期待。

ナーフといえば、頻繁にバランス調整のアップデートが入るのもマイナスといえばマイナス。結果的にはバランスがよくなってはいるのですが、攻略中に調整が入ると「あれ、この武器急に動き変わってない?」みたいになって困惑しがち。