真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTERをクリアした

真・女神転生3(switch版)をクリアしました。

真・女神転生は1を途中までやったくらいなので、クリアは初です(ペルソナとか♯FEはクリアした)。

せっかくなので感想を書いておきます。

シナリオ

1,2ではLAW,NEUTRAL,CHAOSの3つのルートがありましたが、今回は6つルートがあるみたいです。

私はムスビルートでクリアしました。普通にムスビの考え方に賛同したというのもありますが、1のときの経験でNEUTRAL的などっちつかずの進め方だと戦う敵が増えて難易度が上がって(初回プレイでは)大変そうだと思ったからです(実際、そのとおりだった)。

本作では3つのコトワリ(思想)が登場します。個を捨てるシジマ、強い個だけが生きられるヨスガ、個がそれぞれ自分だけの世界を持つムスビ。どのコトワリにも「同じ世界では個は共存できない」という前提があるのが面白いところ。

ルート分岐も明確に「俺はこのルートにするぜ」的な選択肢があるわけではなく、行動の積み重ねでルートが決まるのもよいところです(これは3以前からそうですが)。ルートの概念が表に見えすぎるとゲーム世界に没入できないので。

エンディングはわりとあっさりめでしたが、このくらいがちょうどよいのかも。これはルートによって異なるのかもしれません。


シナリオの話からは少し逸れますが、アサクサパズルというミニゲームオベリスクというダンジョンが個人的には結構つらかった。どちらも難易度高め、やたらと長いという共通点があります。

あと、マニアクス版から追加されたアマラ深界関連のイベントが最初の方は強制的に発生するのがつらかった。しかも本編より数段強いボスが出てくる。追加要素なのだからまったくやらなくても進めるようにしてほしかった。

いくつか気になる点はありましたがトータルでは面白かったです。そのうち2周目もやりたい。

バトル

3では仲魔がレベルアップしたり、悪魔変化で強い別の悪魔になったりします。

なので、過去作のように会話や合体で強い悪魔を仲魔にするか、仲魔を強化して使うか、という選択肢が増えました。これはよいことだと思います。

私は悪魔変化するタイプの仲魔を中心に使っていました。クイーンメイブ(ピクシー)とセイテンタイセイ(オンコット)は仲魔にしやすい、2段階に変化する、最終形態は弱点がない、など便利でした。

他では鬼神と地母神はアーシーズと合体させると上位の悪魔になるので便利でした(合体法則を意識するのは面倒なので)。鬼神トールと地母神カーリーが終盤活躍しました。


主人公はマガタマを付け替えることで耐性やステ補正、覚える技が変わります。基本的にはステ補正で選びつつ、やばい敵が出る場所ではその敵の攻撃を無効化するマガタマをつけたり、レベルアップ直前にほしい技があるマガタマに変えたりという感じ。

このゲームは仲魔には装備品がありませんし、主人公もマガタマが装備品代わりなので、積極的に宝箱を取らなくてもいいというのも魅力ですね。

レベルアップ時のステ振りは序盤は魔を、中盤以降は力を中心に上げました。ステータス上限が40で、一番強いマガタマで運以外の全ステが+10されるので、力を30まで上げた後は他のステータスを平均的に上げてました。

技は8個までしか持てないので、主人公の役割を考えて覚えさせていく必要があります。序盤は魔法と高揚で埋めていましたが、最終的には雄叫び、気合、食いしばり、チャクラの具足、メディアラハン、至高の魔弾、地母の晩餐。8つ目は試行錯誤枠にしてました。ザコ戦では全体攻撃と戦闘後の全体回復。ボス戦では初手雄叫び*2でデバフを入れた後は気合→至高の魔弾というパターン。


このゲームの戦闘では有利な行動を取ることで行動回数が増えたり、行動せずに次のキャラにパスを回したりできるので、うまく調整すれば同じキャラを複数回行動させることができます。これを利用して1ターンで複数回デバフを入れたりできる。

また行動もプレイヤーフェイズとエネミーフェイズに明確に別れているので、全員の行動を1セットで考えることができます。敵のインタラプトを気にせず仲間キャラの行動の組み合わせ(バフデバフの後に攻撃など)前提で戦略を立てられるのは面白い。うまく立ち回れば、前述の行動回数増加もあわせて一気に有利になります。

これは敵にも言えるので、敵が連携して嫌な攻撃をしてくると一瞬で壊滅したりします。だらだらと戦闘が長引くのではなく、とにかく先手を打って有利な状況を作っていくというバトルシステムはよかった(だめな状況になったら一瞬で終わる)。

まとめ

シナリオ、バトルともに面白いゲームでした。自由度が高いので複数回プレイのモチベーションが高い。これはよいゲームの性質です。

一部ダンジョンとミニゲームが長すぎてつらい、という点だけが欠点でしょうか。まあ、このへんは2周目以降で勝手がわかっていればさくっといけるのかもしれません。